インドネシア中央銀行 政策金利引き下げ 新型ウイルス影響懸念

インドネシア中央銀行 政策金利引き下げ 新型ウイルス影響懸念
インドネシアの中央銀行は新型コロナウイルスの感染が広がる中、景気を下支えするためだとして政策金利を引き下げる決定をしました。
インドネシアではこれまでのところ、新型コロナウイルスへの感染者は確認されていませんが、中国から原材料を輸入している繊維業などからは感染拡大が長引いた場合、企業業績への影響を懸念する声も出ています。

こうした中、インドネシアの中央銀行は20日まで2日間開いた金融政策を決める会合で、景気を下支えするためだとして、政策金利を5%から0.25%引き下げ4.75%とすることを決めました。

会合あと記者会見したペリー総裁は「世界経済が新型コロナウイルスの感染拡大に直面する中で、国内の景気を維持するための予防的な措置だ」と説明しました。

新型コロナウイルスの感染が広がる中、フィリピンとタイの中央銀行も今月、相次いで利下げを決定していて、東南アジアでも景気の先行きへの警戒感が広がっています。