新型ウイルス 中国とASEANが対策協議へ ラオス

新型ウイルス 中国とASEANが対策協議へ ラオス
新型コロナウイルスの感染が広がる中、中国とASEAN=東南アジア諸国連合の国々の外相が感染拡大への対策や連携強化などについて話し合う特別会合が、20日、ラオスで開かれます。
ASEAN外交筋によりますと、この特別会合は、中国側の提案でラオスの首都ビエンチャンで開かれるもので、中国の王毅外相やASEAN各国の外相が出席します。

NHKが入手した会合の声明の素案には、中国とASEAN各国との間で、感染拡大の防止に向けた対策や治療に関する情報を共有することや、ワクチンの研究開発で協力を進めることなどが盛り込まれています。

合わせて、新型コロナウイルスについて、中国とASEAN各国の首脳会議を適切な時期に開くとしています。

会合を前に、中国のASEAN大使は、19日インドネシアの英字紙に寄稿し、「中国とASEANは感染拡大の危機を根絶し、人々の安全を確保するために取り組む決意がある」と開催の意義を強調しました。

中国としては、感染拡大により外国との往来が減ることで、国内経済にさらなる影響が広がることを懸念しています。

このため会合では、中国が取り組んできた対策によって、感染が抑制されつつあるとして経済への影響も限定的だとアピールし、ASEAN各国が抱く懸念の払拭(ふっしょく)を図るものとみられます。