新型ウイルス 中国 武漢で症状ある人がいないか一斉調査

新型ウイルス 中国 武漢で症状ある人がいないか一斉調査
新型コロナウイルスの感染が拡大する中国では、状況が最も深刻な湖北省武漢で発熱などの症状がある人がいないか一斉調査が行われています。一方で、湖北省以外では新たに確認される感染者が減少していることから、当局は、感染拡大の防止と経済活動への対応の兼ね合いを模索しています。
中国の保健当局によりますと、18日までに中国で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は2004人となり、2000人を超えました。

また、18日、新たに増えた感染者の数は1749人と、2日連続で2000人を下回りました。

新たに増えた感染者のほとんどが湖北省に集中していて、中でも状況が最も深刻な武漢では、19日までの3日間で地域ごとに発熱などの症状がある人がいないか一斉調査が行われ、病院での受け入れや隔離を100%達成するという目標を掲げて感染拡大を食い止めようとしています。

一方で、湖北省以外では新たに確認された感染者が15日連続で前の日より減少しています。

国営の中国中央テレビは19日の正午のニュースで、東部の浙江省を例に今月9日以降、仕事で地方から戻ってきた人が感染した事例がなく、高速道路などでドライバーの健康状態を確認するために設置されていた検問の大半が廃止されるなど、湖北省以外の地域では対策が変化していると伝えました。

中国では、地域によっては帰省先から戻った人に一定期間の自宅待機を求めたり、交通制限がとられたりしていて、企業活動の本格的な再開の妨げになっているという見方もあり、当局は感染拡大の防止と経済活動への対応の兼ね合いを模索しています。