中部空港の利用客減少で 周辺ホテルのキャンセル相次ぎ休業も

中部空港の利用客減少で 周辺ホテルのキャンセル相次ぎ休業も
新型コロナウイルスの感染が拡大している影響で、中部空港のある愛知県常滑市では、ホテルを休業し、従業員も一時的に解雇しているところがあることが分かりました。
新型コロナウイルスの感染拡大で、中部空港では中国便の6割が欠航となるなど、大きな影響が出ています。

中部空港のある常滑市には15のホテルや旅館があり、ふだんは中国人旅行客などでにぎわっていますが、感染拡大に伴ってキャンセルなどが相次いでいます。

このうち常滑市瀬木町の「ホテルミラーゴ中部空港」では、先月末から宿泊のキャンセルが相次ぎ、今月から来月末までの予約がすべてキャンセルとなったため、今月6日から休業しています。

5階建てのホテルには71の客室がありますが、ホテルによりますと、宿泊客の8割が中国からの旅行客で、営業を続けることができず、従業員も一時的に解雇している状態だということです。

19日は、支配人一人が事務作業などを行っているだけで、ホテル内は閑散としていました。

熊澤竜二総支配人は「団体客の利用が多いホテルなので影響がかなり大きい。早く事態が収束して、中国のお客様に戻っていただきたい」と話していました。

このほか、常滑市内の5つのホテルでも客室のほとんどが埋まらなかったり、出勤する従業員の数を減らしたりと影響が広がっています。