新型ウイルス対策 NTTグループがテレワーク

新型ウイルス対策 NTTグループがテレワーク
新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、NTTはグループで働くおよそ20万人の従業員に在宅などで働くテレワークや時差出勤を呼びかけています。グループ会社の1つでは、19日4割以上の社員が自宅で仕事を行いました。
法人向けのインターネットサービスなどを手がけるNTTコミュニケーションズでは、19日、全国におよそ1万2000人いる社員のうち4割以上が自宅でパソコンなどを使ってテレワークを行いました。

東京 大手町の本社にあるサービスの企画や開発を担う部署では、ほとんどが空席になっていて、出社した一部の社員がテレビ会議システムを使って自宅にいる社員とサービスの販売状況などを確認していました。

また、この会社のカフェテリアには、ふだんは8種類のメニューを提供するビュッフェがありますが、感染を防止するため、19日から提供を中止しました。

会社によりますと、以前から週に2回、月に8回まで在宅での勤務ができましたが、当面、この上限をなくすことにしていて、在宅勤務をする人は2倍から3倍ほどに増えているということです。

NTTコミュニケーションズの小原琢彦総務部長は「感染の拡大が続き不安な気持ちもあるが、過剰反応せず、感染の状況を見極めながら適切に対応していきたい」と話しています。こうしたテレワークや時差通勤を呼びかける動きはNTTグループのほかにも東芝やソニー、ソフトバンクなど多くの企業に広がっています。

NTT西日本では…

NTT西日本でも取り組みが始まりました。
大阪 中央区にあるNTT西日本では、グループ全体のおよそ6万人を対象に、「テレワーク」や通勤時間をずらす時差出勤を積極的に行うよう呼びかけています。

テレワークを行う社員はあらかじめ会社に申請したうえで、自宅でパソコンを使って作業などを行い、社内での打ち合わせには顔が見えるテレビ会議のシステムで参加しています。

この会社では働き方改革の一環で、こうした働き方を進めてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中には3割ほどの社員がテレワークを行っている部署もあるということです。

社員の男性は「家族がいますので、万が一のことを考えると混雑を避けられるので安心感があります。以前からテレワークをしていたので、特に不便さは感じません」と話していました。

NTT西日本の矢賀部千恵子広報室長は「新型コロナウイルスの拡大が早く終息することを願いながらも、社員の安全を考えて、リスクをできるだけ回避して安心して仕事ができるように、こうした取り組みを進めています」と話していました。