新型ウイルス 「世界農業遺産」 会議など中止に 和歌山

新型ウイルス 「世界農業遺産」 会議など中止に 和歌山
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国一の梅の産地、和歌山県みなべ町では20日に予定されていた全国から農業関係者が集まって伝統的な農業の保全方法などについて話し合う会議やシンポジウムが中止になりました。
梅の生産が盛んなみなべ町や周辺の地域で400年余り続く梅づくりは、FAO=国連食糧農業機関から「世界農業遺産」に認定されています。

みなべ町では、20日に同じ「世界農業遺産」に認定されている宮城県や石川県など、全国11の地域から自治体関係者や生産者およそ70人が出席する会議や農業の保全の在り方などについて考える一般向けのシンポジウムが予定されていました。

ところが和歌山県内で新型コロナウイルスの感染が確認されたことを受け、町では感染拡大を防ぐためとして予定をすべて中止することを決めました。

みなべ町うめ課の下浦智久課長補佐は「念入りに準備をしていたのに非常に残念です。これからも世界農業遺産を多くの人に知ってもらう活動を続けていきたい」と話していました。