WHO「下船した人に引き続き必要なケアを」クルーズ船

WHO「下船した人に引き続き必要なケアを」クルーズ船
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船で、船内に残る人たちが順次、下船することについて、WHO=世界保健機関の担当者は「日本の当局は状況に合わせて必要な措置をとっている」と述べ、下船した人に対して引き続き必要なケアを提供するよう呼びかけました。
横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」をめぐっては、各国政府が船内に残る自国民の帰国のため航空機を派遣しているほか、厚生労働省も19日から乗客や乗員に順次、下船してもらうことにしています。

これについて、WHOの担当者は18日、スイスのジュネーブで行った記者会見で、乗客や乗員に船内にとどまってもらうという当初の措置は好ましいものだったものの、感染の広がりは予想以上だったという認識を示しました。

そのうえで「日本の当局は状況に合わせて、関係する国々とともに必要な公衆衛生上の措置をとっている。日本の当局と各国の政府が、下船する人たちに引き続き適切なケアを提供すると確信している」と述べ、下船した人に対して引き続き必要なケアを提供するよう呼びかけました。

また、新型コロナウイルスの中国以外での感染状況について、WHOのテドロス事務局長は、ヒトからヒトへの感染がこれまでに12か国で合わせて92例確認されていることを明らかにする一方、集団感染が起きているところはないという認識を示しました。