新型ウイルス 回復した患者の経過 各国から相次ぎ報告

新型ウイルス 回復した患者の経過 各国から相次ぎ報告
新型コロナウイルスに感染して入院しても回復する患者がほとんどで、各国からは、回復した患者の経過が相次いで報告されています。
このうち、アメリカのCDC=疾病対策センターなどのグループは、武漢から帰国したあとにせきや発熱の症状を訴えたあと、新型コロナウイルスへの感染が確認された35歳の男性のケースを医学雑誌に報告しています。

男性は入院したあと、39度を超える熱やせきが出たため、解熱剤やたんを取り除く薬で対応していましたが、肺炎の症状が出たため、酸素吸入やエボラ出血熱の治療用に開発が進められた薬で対応したということです。このあと男性の症状は大幅に改善し、呼吸などはほぼ正常に戻ったとしています。

また、カナダのトロント大学などのグループがイギリスの医学雑誌に報告した、発熱とせきの症状が出て感染が確認された56歳の高血圧の男性のケースでは、肺炎の症状もありましたが、発熱が断続的に5日間続いたあと熱は下がり、退院したということです。

さらに、タイの大学の医師らがアメリカの医学雑誌に報告したバンコクの51歳の男性のタクシー運転手が中国人観光客から感染したとみられるケースでは、発熱やせきなどの症状が1週間以上続いたということです。

男性は高血圧と糖尿病の持病があり、発熱と軽い呼吸困難の症状が出ましたが、病院に入院して治療を受けた結果、1週間余り後に退院したとしています。