米のチャーター機 機内では… 帰国のクルーズ船乗客が撮影

米のチャーター機 機内では… 帰国のクルーズ船乗客が撮影
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船し、アメリカ政府が用意したチャーター機に搭乗した乗客が、帰国までの様子を写真に収めていました。
撮影したのは「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で、アメリカ人の作家、ゲイ・コーターさん(75)と夫のフィリップさん(77)です。

2人はアメリカ政府が用意したチャーター機で日本を出発しました。
貨物機の機内には簡易の座席が設置され、外部と空気が遮断できる密閉式のコンテナが設置されていました。

12時間余りのフライトでは、乗客は日本から積み込まれたサンドイッチや和菓子などの弁当を食べたということです。

乗客は全員マスクの着用を求められ、全身防護服に身を包み、一体型のマスクをつけた検疫官が乗客に発熱などの症状がないかどうか、耳に体温計を当てるなどの検査を複数回にわたって行ったということです。
チャーター機は現地時間の17日午前4時ごろテキサス州の空軍基地に到着し、乗客たちは格納庫のような場所に設けられた待合室で、到着後の検査を受けたということです。

コーターさん夫妻はこれから14日間隔離されるということで、「アメリカに戻れてうれしい。自宅で家族や友人と過ごせたらいいのですが、感染のおそれがあることも理解しています。まだ船の中にいる乗客や乗員のことを思っています」と述べていました。