中国 “感染・入院の乳児9人 重症なし” 研究グループが発表

中国 “感染・入院の乳児9人 重症なし” 研究グループが発表
新型コロナウイルスに感染した乳児について中国の研究グループが調べたところ、入院した乳児は今月6日までに中国本土に9人いて、重症になった子はいなかったと発表しました。
中国の武漢大学などの研究グループは新型コロナウイルスに感染して入院した乳児について、中国の保健当局や疾病予防センターのデータをもとに調べた結果を「アメリカ医師会雑誌」に発表しました。

それによりますと、今月6日までに中国本土で新型コロナウイルスに感染し入院した乳児は生後1か月から11か月までの9人で、7人が女の子でした。いずれも重症ではなく、人工呼吸器や集中治療室での治療は必要なかったということです。

症状についての情報があるのは7人で、4人が発熱、2人はせきや鼻水の症状がありましたが、1人は症状が出ていませんでした。9人は全員、家族が感染した後に感染したということです。

これまで、幼い子どもが感染した報告は大人に比べて少なくなっていますが、研究グループは感染しにくいのではなく、感染する機会が少ないことや症状が軽いケースで検査が行われないためだとしています。

研究グループでは1歳未満だとマスクをつけることができないため、乳児に接する大人はマスクを着用するほか、密接に接触する前に手を洗い、おもちゃや食器を定期的に消毒する必要があるとしています。