新型ウイルス 検査の対象拡大 全国に通知 厚労省

新型ウイルス 検査の対象拡大 全国に通知 厚労省
新型コロナウイルスの感染が相次ぐ中、厚生労働省はウイルス検査の対象を拡大し、中国 湖北省や浙江省への渡航歴などがなくても、入院が必要な肺炎が疑われる人などは検査を行うよう全国の自治体に通知しました。
新型コロナウイルスによる感染症については、これまで発熱や呼吸器症状がある人で、中国 湖北省や浙江省への渡航歴があったり、そこに滞在していた人と接触したりした場合を中心にウイルス検査が行われてきました。

しかし、中国への渡航歴がなかったり滞在歴のある人と接触していなかったりする場合でも、感染が確認されるケースが各地で出ています。

このため厚生労働省は検査の対象を拡大し、渡航歴や接触歴がなくても感染が疑われる場合は検査を行うよう、17日、全国の自治体に通知しました。通知では37度5分以上の発熱や呼吸器症状があり、入院が必要な肺炎が疑われる人、または病気の症状や感染した人との接触歴などから、医師が感染の疑いがあると判断した人は、検査を行うとしています。

さらに、一般的な呼吸器の感染症と診断されていても、治療の効果が乏しく症状が悪化し続ける人は、医師が感染を疑った場合、検査を行うとしています。

これらの人たちの新型コロナウイルスの検査について厚生労働省はインフルエンザやその他の一般的な呼吸器の感染症の検査で、陰性だった場合に実施するよう求めています。