新型ウイルス感染 ハイヤー運転手「全く心当たりがない」

新型ウイルス感染 ハイヤー運転手「全く心当たりがない」
16日、新型コロナウイルスへの感染が確認されたハイヤーの運転手が勤務する都内のハイヤー会社がNHKの電話取材に応じました。
会社によりますと、感染したのは60代の男性運転手で、この会社には先月20日に入社し、22日から乗務を始めたということです。

勤務は先月22日から今月9日までに11日間行い、事前に予約を受けた合わせて34人をハイヤーで送迎したということです。

感染が分かった16日夜、会社が運転手に電話で話を聞いたところ、運転手は先月末辺りからけん怠感を感じ始めていたものの発熱やせきはなく、「調子が悪いな」と感じる程度で栄養ドリンクを飲むなどして業務に当たっていたということです。

ただ、その後も体調は戻らず、今月12日の勤務を休み、かかりつけの都内の病院を受診しましたが原因が分からず、13日に別の病院で血液検査などをして入院することになりました。

運転手からは会社に対して「肺炎かもしれないので入院します」と連絡があったということです。そして15日に改めて検査を受けたところ、16日に陽性であることが分かったということです。

運転手はハイヤーに乗せたのは予約客の日本人のみで中国人など外国人を乗せたことはなく、「感染する理由が全く心当たりがない」と話しているということです。

会社ではハイヤーの利用者に対して運転手に感染者が出たことを説明するとともに、運転手と接触したほかの運転手や事務員の合わせて8人に対して2週間の自宅待機を命じているということです。

またすべての従業員に対してマスクの着用と手洗いやうがいなどの徹底や、車内のドアノブや手すりなどの消毒の徹底を指示しています。