新型ウイルス 感染拡大防止へ先手の対応を 首相が指示

新型ウイルス 感染拡大防止へ先手の対応を 首相が指示
新型コロナウイルスの感染をめぐる政府の対策本部が開かれ、安倍総理大臣は、国内感染の拡大防止に向け全力を挙げる考えを示すとともに各閣僚には、先手先手で対応するよう指示しました。
新型コロナウイルスをめぐっては、感染が各地に広がり、感染経路の特定に向けた手がかりが見つからないケースも出ています。

こうした状況を踏まえ、安倍総理大臣は、政府の対策本部の会合で、国民の不安を軽減するため、感染が疑われる場合のウイルス検査の着実な実施、各地の相談センターの24時間体制での対応、それに、医療機関の診療設備の拡充に取り組んでいると説明しました。

そのうえで、「国内感染の拡大防止に向け、各地の自治体と連携して、今後も検査体制を大幅に強化するとともに、治療・相談体制の拡充強化に全力を挙げていく」と述べました。

また、各閣僚には、先手先手で対応するよう指示しました。一方、安倍総理大臣は、集団感染が発生したクルーズ船の乗客への対応について、健康状態に問題がなければ今週19日から順次下船を認めることを説明しました。

また、アメリカ人の乗客らは17日未明にアメリカ政府が用意するチャーター便で帰国することや、カナダとオーストラリアも同様の措置を希望していることも明らかにしました。