中国在住のランナーに出場の自粛要請 京都マラソン

中国在住のランナーに出場の自粛要請 京都マラソン
古都の町並みを駆け抜ける恒例の「京都マラソン」が京都市で開かれました。ことしは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、中国在住のランナーに出場を自粛するよう要請する異例の措置がとられました。
「京都マラソン」は、東日本大震災からの復興を願って毎年行われているもので、開会式では犠牲者を悼んで黙とうがささげられました。

そしてスタートの合図とともに、およそ1万5000人のランナーたちが一斉にスタートし、世界遺産に登録されている「金閣寺」や「仁和寺」など古都の町並みを駆け抜けました。

ことしは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、会場の入り口で参加者の手にアルコール消毒液が吹きつけられるなど感染防止の対策がとられました。

また申し込みの時点で、中国に在住しているおよそ380人のランナーに出場の自粛を要請する異例の措置をとりましたが、28人が要請を受け入れず、参加したということです。

大会事務局では、出場できなかったランナーについて、来年の京都マラソンに優先的に参加できるようにするということです。

京都市西京区から参加した35歳の男性は、「スタート前にはどうしてもほかの人と密着してしまうので、会場で手の消毒が行われたのはよかったですし、安心して走ることができました」と話していました。