新型ウイルス 医師や患者 感染の病院 感染経路解明急ぐ 和歌山

新型ウイルス 医師や患者 感染の病院 感染経路解明急ぐ 和歌山
医師の新型コロナウイルスへの感染が確認された、和歌山県湯浅町にある総合病院で15日、新たに同僚の医師や入院患者の感染が確認され、県は病院内で感染が広がった可能性があるとしています。県は国立感染症研究所などから派遣された専門家と協力して、感染した医師や患者の行動を調べ、感染経路の解明を急ぐことにしています。
和歌山県湯浅町の済生会有田病院では、男性の外科医と一時、入院していた農家の男性が、新型コロナウイルスに感染していることが確認され、県は肺炎の症状が出ていた同僚の医師や受診歴がある患者などの検査を行いました。

その結果、15日、50代の外科医の男性とその50代の妻、それに入院中の60代の男性患者の合わせて3人の感染が新たに確認されました。和歌山県で感染が確認されたのは5人になりました。

感染が確認された医師2人と男性患者は、いずれも病院3階の外科病棟で勤務したり、入院したりしていたことから、県は病院内で感染が広がった可能性があるとしています。

このため、県は感染が確認された医師や患者の行動などを国立感染症研究所や厚生労働省から派遣された3人の専門家と協力して、詳しく調べ、感染経路の解明を急ぎたいとしています。

また、県は済生会有田病院の中で、ほかに感染した人がいないか調べるため、医師全員と外科病棟に関係がある看護師などを優先して検査を進めることにしています。