新型ウイルス 加藤厚労相 「感染経路見えなくなってきた」

新型ウイルス 加藤厚労相 「感染経路見えなくなってきた」
加藤厚生労働大臣は記者会見で、新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船の乗客・乗員について、15日、新たに感染が確認された人が67人となったことを明らかにしました。今後、全員にウイルス検査を行い、陰性だった人は今月19日から改めて行う健康状態の確認で問題がない場合、下船を認める方針を発表しました。
加藤厚生労働大臣は15日夕方に記者会見し、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客・乗員について、ウイルス検査の結果、15日、新たに感染が確認された人が67人となったことを明らかにしました。

15日に判明した結果も含めてこれまでに延べ930人に検査を行った結果、感染が確認された人は合わせて285人に上り、このうち症状がない人が合わせて73人だったことを明らかにしました。

加藤大臣は、70歳以上で現在行っているウイルス検査で陰性だった人は、14日間の健康観察期間が終了する今月19日から改めて行う健康状態の確認で問題がない場合、さらに検査は行わず、下船を認める方針を発表しました。

さらに70歳未満の人についても、16日から順次ウイルス検査を行い、陰性だった人は同様の扱いにするということです。

「感染経路見えなくなってきた」

一方、各地で感染者が相次いでいる状況について「フェーズとしてこれまで感染経路が見えていたものが見えなくなってきたという状況がいくつも発生してきている。状況は異なってきたと認識している」と述べました。

そのうえで、16日夕方に総理大臣官邸で『新型コロナウイルス感染症専門家会議』を開き、今後の感染拡大に備えて国民が医療機関に診察を受けるうえでの目安となる指針などについて議論する考えを示しました。