日本郵便 中国向けマスクなど急増でチャーター便輸送開始

日本郵便 中国向けマスクなど急増でチャーター便輸送開始
中国向けにマスクなどの郵便物が急増していることを受けて、日本郵便は15日から、独自にチャーターした貨物機での輸送を始めました。
東京 江東区の東京国際郵便局では、15日夜に上海へ向かうチャーター機に乗せる郵便物の発送作業が急ピッチで行われ、空港へ運ぶトラックに次々と積み込まれていきました。

日本郵便によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中国向けのマスクなどの郵便物が急増し、先月27日からの2週間に引き受けたEMS=国際スピード郵便の数は、去年の同じ時期の5倍にのぼるということです。

その一方で、通常郵便物を運んでいる旅客便が減り、配送に大幅な遅れが出ていることから、民営化以降初めて独自に貨物機をチャーターすることになったものです。

日本郵便の郵便・物流業務統括部の三苫倫理部長は「チャーター機や他国経由の輸送などの手段を使って、できるだけ速く多くの郵便物を届けることができるよう取り組んでいきたい」と話していました。

日本郵便では2月中に6便をチャーターする計画ですが、中国国内でも物流の停滞が続いていて、配送の遅れは当分続くと見られます。