新型ウイルス 北京に戻ったすべての人対象に14日間の経過観察

中国で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、首都・北京では帰省先などから戻ってきたすべての人を対象に14日間、自宅などで経過観察する措置がとられることになりました。
中国では湖北省を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大していて、首都・北京でもこれまでに372人が感染し、3人が死亡しています。

北京では企業の活動も徐々に再開され、これに合わせて帰省先などから戻ってくる人もいるため、駅や高速道路など各地で体温検査が行われ、感染拡大を防ぐ対策がとられています。

こうした中、中国メディアによりますと、北京では14日から帰省先などから戻ってきたすべての人を対象に14日間、自宅などで経過観察をする措置がとられることになったということです。

拒否すれば、法に基づいて責任を追及されるほか、北京に戻る前には勤務先などに対し、必ず報告するよう求められているということで、首都で感染が拡大するのを徹底して抑え込む姿勢を示しています。

一方、北京の日本人学校は今月16日までとしていた休みの期間を来月1日まで延期したほか、再開の時期も未定となっていて、現地の日本人の生活にも影響が広がっています。