感染拡大で海外客減少 ラオックスが希望退職募集

感染拡大で海外客減少 ラオックスが希望退職募集
免税店を全国で展開するラオックスは子会社と合わせて希望退職を160人規模で募集すると明らかにしました。会社側は新型のコロナウイルスの感染拡大で業績の悪化が懸念され、組織や人員の見直しが不可欠になったとしています。
発表によりますとラオックスはカタログを中心にギフト販売を手がける子会社のシャディとともに、今月から来月にかけて正社員や契約社員を対象に合わせて160人程度の早期退職を募集します。

ラオックスは家電や化粧品などを扱う免税店を全国に展開し、中国を中心とした外国人旅行者のインバウンド需要を取り込むビジネスモデルで業績を拡大してきました。

しかし最近はかつての「爆買い」にかげりが出て免税店の売り上げが伸び悩み、14日発表した去年12月期のグループ全体の決算では、最終的な損益が2期連続で赤字となりました。

会社側は希望退職を募集する理由について、新型コロナウイルスの感染拡大で中国をはじめ海外からの旅行客が減少し、業績への悪影響が懸念されることに加え、中国からの観光客に依存する体制からの転換が必要で、組織・人員の見直しが必要不可欠となっているためだとしています。