クルーズ船 感染確認は218人に 感染者8人が重症

クルーズ船 感染確認は218人に 感染者8人が重症
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船では、これまでに218人の感染が確認されています。感染が確認された人のうち8人が重症となっているほか、感染が確認されていない人と検査中の人の合わせて2人も重症だということです。
厚生労働省によりますと、横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、13日までに延べ713人の検査を実施した結果、乗員・乗客合わせて218人の感染が確認されました。

感染が確認された人を国別に見ますと、日本が110人、アメリカが40人、オーストラリアが16人、カナダとフィリピンが12人、中国が6人、香港が4人、イギリスとインドが3人、アルゼンチン、ウクライナ、台湾が2人、ニュージーランド、タイ、ポルトガル、マケドニア、ルーマニア、フランスがそれぞれ1人となっていて、合わせて18の国と地域の人たちの感染が確認されています。

また年齢別では、20代が10人、30代が7人、40代が7人、50代が20人、60代が50人、70代が73人、80代が49人、90代が2人と60代以上がおよそ8割を占めています。

厚生労働省によりますと、感染が確認された人のうち8人が重症となっています。

ほかにも、感染が確認されていない人と検査中の人の、合わせて2人が重症です。クルーズ船には当初、乗員・乗客3711人が乗っていて、感染が確認された人は順次、医療機関に搬送されています。

また、これとは別に体調不良を訴える人が入院するなど、13日午後6時の時点で合わせて265人が船から降りているということです。

厚生労働省は船に残っている3446人については、今月19日までは客室などに待機するよう求めています。

このうち80歳以上の高齢者で持病がある人などについては、ウイルス検査で陰性だった場合、本人の意向を確認したうえで船を降りて政府が用意した宿泊施設に移ってもらうことにしています。