新型ウイルス 東京都内の70代タクシー運転手 感染確認

新型ウイルス 東京都内の70代タクシー運転手 感染確認
加藤厚生労働大臣は、東京都の70代のタクシー運転手の男性が感染したことを明らかにしました。
この男性は1月29日に発熱し、都内の医療機関を受診しましたが、症状が改善しないため、2月3日に再受診したところ、別の都内の病院を紹介されて、診察を受けたということです。

その後、2月6日にこの医療機関に入院し、12日に検査を実施しましたが、特定の感染症と診断されなかったため、検体を採取しました。

そして翌日の13日に、都内の地方衛生研究所で、新型コロナウイルスの検査を実施したところ、陽性であることが明らかになったということです。

この男性は発症後は自宅療養しており、勤務はしていないということです。

「感染経路たどることが難しいケースになるかも」

東京都内のタクシー運転手の男性が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されたことについて、感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「タクシーなど密室の空間では一般の人たちと比べ、感染するリスクがある」と指摘しました。

そのうえで男性が「中国人とみられる客を乗せたことがある」と話していることについて、「武漢以外の中国人から感染した可能性もあり、国内で初めて、はっきりした感染経路をたどることが難しいケースになるかもしれない。その場合、今後、患者が一気に増える可能性があるので、医療機関の受入体制が整うまで、中国からの入国制限をさらに強化するなどの対策をとる必要がある」と話していました。