消毒液に注文殺到 生産追いつかず

消毒液に注文殺到 生産追いつかず
新型コロナウイルスの国内での感染が確認されて以降、消毒液を製造している都内の会社には注文が殺到し、生産が追いつかない状況だということです。
東京・渋谷区に本社を置くアルコール消毒液を製造している会社では、新型コロナウイルスの感染が国内で確認された先月下旬から消毒液の注文が急激に増えたということです。

1日当たりの注文量は、多い日には通常の15倍に上り、兵庫県にある工場は24時間態勢で稼働していますが、生産が追いつかない状況だということです。

「ドーバー洋酒貿易」の三原美紀さんは「1つでも多くの商品をお客様に届けられるようできるかぎりの対応をしています。感染拡大の終息に貢献できるよう努めます」と話していました。
東京都感染症情報センターによりますと、新型コロナウイルスの感染を防ぐには手洗いやせきエチケットに加え、手やよく触れる場所の消毒が有効だということです。

手などの皮膚に使う場合は消毒用のエタノールが、また、物の表面を消毒する場合は消毒用のエタノールに加えて次亜塩素酸ナトリウムも有効だということです。

次亜塩素酸ナトリウムはいわゆる塩素系の漂白剤で、消毒に使う場合の濃度は0.1%、2リットルのペットボトルの水ならペットボトルのキャップで6杯か7杯分を入れるとよいということです。

都によりますと、次亜塩素酸ナトリウムは手などが触れると肌が荒れてしまうということで、消毒液として薄めて使う際は製品に記載されている用量を確認するよう呼びかけています。

消毒液はペーパータオルなどに浸し、家庭ではドアノブや照明のスイッチ、便器のふたなどを、職場ではエレベーターやコピー機のボタン、電話機などを拭き取ってほしいとしています。

また、消毒の効果を高めるには物がぬれている場合、水分をよく拭き取ってから消毒液を含んだペーパータオルで拭くとよいということです。