中国 湖北省と武漢市のトップを交代 事実上の更迭か

中国の習近平指導部は新型コロナウイルスの感染拡大が最も深刻な湖北省と武漢市のそれぞれのトップを交代させたと発表し、事実上の更迭とみられます。
中国国営の新華社通信によりますと、交代させられたのは湖北省のトップ、蒋超良書記(62)と武漢市のトップ、馬国強書記(56)の2人です。
交代の理由は明らかにされていませんが、感染拡大の防止対策が十分ではなかったとして責任を問われ更迭されたものとみられます。
このうち武漢市の馬書記は先月末に国営の中国中央テレビのインタビューの中で「もっと早く徹底した対策をとっていれば各地への影響はこれほど重大にはならなかっただろう」と対応の遅れを認めたうえで、「自責の念を感じている」と話していました。
中国では感染拡大をめぐって地方政府の幹部が処分を受けるケースが相次いでいますが、感染対策の最前線に立つ省と市のトップが交代させられるという異例の事態となりました。
習近平指導部としては国民の不満の矛先が政権へと向かわないよう、対応が不十分な地方の責任者には厳しく対処する姿勢をアピールするねらいもあるものとみられます。
湖北省の後任の書記には現在、上海市長を務める応勇氏が就任するとしています。
交代の理由は明らかにされていませんが、感染拡大の防止対策が十分ではなかったとして責任を問われ更迭されたものとみられます。
このうち武漢市の馬書記は先月末に国営の中国中央テレビのインタビューの中で「もっと早く徹底した対策をとっていれば各地への影響はこれほど重大にはならなかっただろう」と対応の遅れを認めたうえで、「自責の念を感じている」と話していました。
中国では感染拡大をめぐって地方政府の幹部が処分を受けるケースが相次いでいますが、感染対策の最前線に立つ省と市のトップが交代させられるという異例の事態となりました。
習近平指導部としては国民の不満の矛先が政権へと向かわないよう、対応が不十分な地方の責任者には厳しく対処する姿勢をアピールするねらいもあるものとみられます。
湖北省の後任の書記には現在、上海市長を務める応勇氏が就任するとしています。
湖北省 後任の書記 “習氏につながる人脈の1人”

湖北省トップの書記に就任する応勇氏は2017年から上海市の市長を務めています。
応氏は習近平国家主席が2007年まで東部の浙江省トップの書記だった際、監察部門や裁判所の幹部を務めていた元部下で、香港メディアは習氏につながる人脈の1人だと伝えています。
応氏は中国国内で新型コロナウイルスの感染拡大が進む中、先月の記者会見で「われわれは公共衛生を守ることを強化し、上海で感染者が確認されれば直ちに公表する」と述べ、情報公開に取り組む姿勢を強調していました。
応氏は習近平国家主席が2007年まで東部の浙江省トップの書記だった際、監察部門や裁判所の幹部を務めていた元部下で、香港メディアは習氏につながる人脈の1人だと伝えています。
応氏は中国国内で新型コロナウイルスの感染拡大が進む中、先月の記者会見で「われわれは公共衛生を守ることを強化し、上海で感染者が確認されれば直ちに公表する」と述べ、情報公開に取り組む姿勢を強調していました。