新型ウイルス チャーター機第1便で帰国した全員が帰宅

新型ウイルス チャーター機第1便で帰国した全員が帰宅
先月、中国の湖北省 武漢からチャーター機の第1便で帰国し、千葉県内のホテルに滞在していた176人は、新型コロナウイルスへの感染が確認されなかったことを受けて、全員が13日午前までに国が用意したバスなどで帰宅しました。
新型コロナウイルスの感染が拡大している中国の武漢から先月29日、チャーター機の第1便で帰国し勝浦市のホテルに滞在していた176人は、改めて行われた検査で感染が確認されなかったことから、このうち36人が12日夜のうちに帰宅しました。

残る140人も13日、国が用意したバスなどを利用してホテルを出発したということで、午前11時までに滞在者全員が帰宅の途につきました。

また、先月29日の検査でウイルスへの感染が確認され、入院し経過観察が行われていた50代の女性については、その後の2回の検査で陰性が確認されたために退院し、ホテルに滞在していた人と共に帰宅したということです。

ホテルのそばでは、地元の人たちが「勝浦でお過ごしおつかれ様でした。次回は磯の香を楽しみにおいでください」と書かれた横断幕などを掲げ、バスを見送っていました。

今回の対応に当たったホテルの従業員や国、県などの担当者もウイルス検査の結果、すべて陰性だったということです。

ホテルでは今後、消毒などの作業が行われ、来月1日の営業再開を目指すということです。

内閣官房の山口英樹 内閣審議官は、「ホテルの協力を得ながら、当初から専門知識のある医師などと共に対応に当たることができ、ホテルに滞在した人たちもしっかりとルールを守ってくれた。全員が帰宅できて、ほっとしている」と話していました。

これで埼玉県和光市の施設に滞在していた21人と合わせてチャーター機の第1便で帰国し、宿泊施設に滞在していた197人全員が帰宅の途についたことになります。

帰宅した男性「皆様のご厚情に拝謝申し上げます」

チャーター機の第1便で帰国し、国が手配した千葉県内のホテルに滞在していた30代の会社員の男性は、13日朝、国が用意したバスに乗って帰宅の途につきました。

男性はバスの車内から外の様子を撮影した動画を投稿していて、沿道にはホテルの関係者や地元の人たちが大勢集まってバスにむかって手を振って見送っている様子が映っています。

男性は動画に添えて、「皆さん、小雨が降る中、お見送りありがとうございました。勝浦を離れるのが少し名残惜しく思います。まだ勝浦タンタンメンも海の幸も堪能していないのでまた来ます」と感謝の気持ちを投稿しています。

また、男性はNHKの取材に対し「あっという間にすぎていった2週間でした。帰国に関してさまざまな調整を行っていただいた大使館職員や外務省職員の方々、帰国後、受け入れていただいたホテルのスタッフの皆様、ホテル駐在で対応にあたっていただいた政府関係事務局の方々、そして、励ましのメッセージをくれた勝浦の皆様のご厚情に拝謝申し上げます」とコメントを寄せました。