クルーズ船 乗員の感染防止策など対応を検討 厚労省

クルーズ船 乗員の感染防止策など対応を検討 厚労省
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船では、乗客だけでなく乗員の感染も確認されています。船内での生活が長期化する中、厚生労働省は、乗員の健康管理や感染防止策についても検討を急ぐことにしています。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客・乗員で、これまでに感染が確認されたのは合わせて174人で、このうち乗員は20人となっています。

乗員は外国人が多く、これまでにフィリピン人やウクライナ人などの感染が確認されているほか、乗員が相部屋になっているケースもあるということで、厚生労働省の担当者は「感染拡大を防ぐ観点では好ましくない」としています。

厚生労働省は船内での接触状況などを聞き取って感染ルートを調べていますが、船内での生活が長期化する中、乗員への対応も必要だとして、健康管理や感染防止策について運航会社とも連携して検討を急ぐことにしています。

また防衛省はすでに医官などを派遣していますが、今後の船内の状況も見極めながら、乗員の業務を支援する自衛隊員の派遣も検討しています。