トルコ大統領 シリア北西部からアサド政権軍を排除する考え

トルコ大統領 シリア北西部からアサド政権軍を排除する考え
内戦が続くシリアで、アサド政権の軍と反政府勢力を支援するトルコの軍との衝突が続くなか、トルコのエルドアン大統領は、アサド政権の軍をシリア北西部から強制的に排除する考えを改めて示し、本格的な戦闘に発展しないか予断を許さない状況です。
内戦が続くシリアでは今月、反政府勢力の最後の拠点である北西部イドリブ県の攻略を進めるアサド政権の軍が、反政府勢力を支援する隣国トルコの駐留部隊を攻撃し、トルコ軍の兵士ら合わせて14人が死亡しました。

トルコ軍の反撃でアサド政権側にも死傷者が出ており、およそ300万人の住民が危険にさらされているとして国連が懸念を示しています。

こうしたなか、トルコのエルドアン大統領は12日、演説し今月末までにアサド政権の軍が退却しなければ、軍事行動でイドリブ県のほぼ全域から強制的に排除する考えを改めて示しました。

しかしこの前日、アサド政権の軍はイドリブ県を南北に貫く幹線道路を制圧したと伝えられていて、今のところ退却する姿勢はみられず、このままでは本格的な戦闘に発展しないか予断を許さない状況が続いています。

シリアとロシアはトルコを非難

シリアのアサド政権は12日、声明で「トルコの発言は、空虚で卑劣な脅しで、トルコ軍がシリア国内に駐留していることこそ、目に余る国際法違反だ。われわれはシリア全土でテロとのたたかいを続ける」とトルコを強く非難しました。

またそのアサド政権の後ろ盾となっているロシアのペスコフ大統領報道官も「トルコが支援する勢力はアサド政権を攻撃し、ロシア軍にも敵対的な行動を取っている。シリア情勢をめぐってロシアとトルコの協力を定めた去年10月の合意に反するもので受け入れられない」と批判しました。