ことしの原油需要の予測を引き下げ 感染拡大で OPEC

ことしの原油需要の予測を引き下げ 感染拡大で OPEC
産油国で作るOPEC=石油輸出国機構は12日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてことしの原油需要の予測を引き下げました。
OPECはことしの原油の需要について先月中旬の時点では世界全体で1日あたり1億98万バレルと見込んでいました。

しかし新型コロナウイルスの感染拡大によって中国を中心に工場の操業停止など経済活動が停滞する見通しであることから、これまでより25万バレル少ない1億73万バレルに下方修正しました。

国際的な原油市場ではすでに需要の減少を見越して原油価格の下落が続いていて、これにともなって日本国内のガソリン価格も値下がりに転じています。

ただ国家歳入を原油に頼る産油国は危機感を強めていて、サウジアラビアが主導するOPECは原油価格の下落を食い止めたいとしてロシアなど非加盟の主な産油国と追加の減産について検討を進めています。