チャーター第1便のホテル滞在者197人 全員陰性を確認 帰宅へ

チャーター第1便のホテル滞在者197人 全員陰性を確認 帰宅へ
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先月、中国の湖北省 武漢からチャーター機の第1便で帰国し、宿泊施設に滞在していた197人は、ウイルス検査の結果、全員が陰性で感染が確認されなかったことが分かりました。これによって、12日夜以降に施設を出て、帰宅できることになりました。
厚生労働省によりますと、先月、中国の湖北省武漢から政府が用意したチャーター機の第1便で帰国した206人のうち、ウイルス検査で感染が確認されず、発熱などの症状もみられなかった197人は、千葉県勝浦市のホテルや埼玉県和光市にある国の宿泊施設に滞在してきました。

そして、ウイルスの潜伏期間とされる12.5日が過ぎた11日、改めて全員がウイルス検査を受けた結果、12日、全員が陰性で、感染が確認されなかったことが分かりました。

これによって、12日夜以降、施設を出て、帰宅できることになりました。厚生労働省は帰宅する人たちに対し、日常生活に特に制限は設けないとしています。

一方、先月30日の第2便で帰国した人のうち、宿泊施設に滞在している199人は、12日から検査を受けていて、翌31日の第3便で帰国し宿泊施設に滞在している145人は13日から検査を受ける予定です。

今月7日の第4便に乗っていた人たちについても、今月20日に検査を行う方向で調整が進められています。

国内に自宅ない人に都営住宅

東京都は陰性が確認された人のうち国内に自宅がない人への支援が必要だとして、国からの要請に基づいて、一時的な住まいとして都営住宅を提供することを12日に開かれた対策会議で明らかにしました。

都内各地の合わせて50戸を提供する予定で、期間は最長で6か月、使用料は全額免除するということです。

都によりますと、先月31日に到着した第3便までに帰国した人のうち、今のところ10世帯程度が入居を希望しているということです。

小池知事は「帰国者のうち、検査結果が陰性の人たちについては都としての最大の支援を行っていく」と述べました。

また、12日の会議では、都が備蓄している医療用の防護服を3万枚を追加で中国に提供するため、早ければ今週末にも派遣されるチャーター機の第5便に載せることも明らかにされました。