中国向け郵便物の配送遅れで貨物機チャーターへ 日本郵便

中国向け郵便物の配送遅れで貨物機チャーターへ 日本郵便
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新型コロナウイルスの感染拡大で、中国向けのマスクなどの郵便物に大幅な遅れが出ていることから、日本郵便は、独自に貨物機をチャーターして、滞っている郵便物を運ぶ方針を固めたことが分かりました。郵政民営化以後、チャーター機で国際郵便物を運ぶのは初めてだということです。
日本郵便は、通常、民間の旅客機を活用して国際郵便物を配送しています。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によってマスクなどの郵便物が急増したことに加え、今月に入って中国行きの旅客機に欠航が相次いでいるため、中国向けの配送に大幅な遅れが出ています。

このため関係者によりますと、日本郵便はみずから費用を負担して独自に貨物機をチャーターし、滞っている郵便物を運ぶ方針を固めました。今月15日以降、複数の便を確保していて、これによって遅れの解消につなげたいねらいです。

2007年の郵政民営化以後、チャーター機で国際郵便物を運ぶのは初めてだということです。ただ、中国では物流の混乱が続いているため、中国国内での配送の遅れは当面続くとみられます。