東アフリカのバッタ大量発生 “人道危機” 国連が強い懸念

東アフリカのバッタ大量発生 “人道危機” 国連が強い懸念
国連は東アフリカで起きているバッタの大量発生で、すでに深刻な食糧不足が起きていると指摘したうえで、対応が遅れれば、さらにバッタが繁殖し、農作物に破滅的な被害が出て人道危機をもたらすと強い懸念を示しました。
東アフリカのエチオピア、ケニア、ソマリアでは、先月から害虫のサバクトビバッタが大量に発生し、農作物を食い荒らす被害が拡大しています。

これを受けて国連で緊急援助を担当するローコック国連事務次長が10日、国連本部でFAO=国連食糧農業機関の幹部と会見し、冒頭、「3か国で1300万人が深刻な食糧不足に直面している」と指摘しました。

このうち最も被害が深刻なケニアでは、1000億から2000億匹のバッタがおよそ2400平方キロ、東京23区の4倍の範囲で農作物を襲い、すべてが食い荒らされた場合、8400万人分の食糧が失われることになるということです。

このため国連は短期的な殺虫剤の散布や食糧支援といった緊急の支援策を打ちだしていますが、必要な資金7600万ドルのうち、2000万ドルしか集まっていないということで、ローコック事務次長は各国に早急な資金提供を求めました。

またローコック事務次長は「これは異常気象がもたらす新たな側面だ」と述べて、異常気象が関係しているという見解を示しました。

そしてバッタは来月、産卵期を迎えるとしたうえで、殺虫剤の散布などの対応が遅れれば、さらにバッタが繁殖し、農作物に破滅的な被害が出て人道危機をもたらすと強い懸念を示しました。