新型ウイルス 香港 同じ集合住宅で2人感染確認 一部住民隔離

新型ウイルス 香港 同じ集合住宅で2人感染確認 一部住民隔離
香港の衛生当局は、同じ集合住宅の住民から新型コロナウイルスの感染者が2人確認されたことから、住民の一部を指定の施設で隔離するなどの措置をとると発表しました。
香港の衛生当局は11日未明、緊急の会見を開き、新界地区にある35階建ての集合住宅に住む62歳の女性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

この集合住宅では、先月30日にも女性とは別の階に住む75歳の男性の感染が確認されています。

このため衛生当局は建物の中で感染が広がった可能性があるとして、この集合住宅の一部にあたる34戸の住民を対象に、発熱などの症状がある場合には病院に移送して検査を受けてもらうほか、症状のない人は政府が指定する施設で当面、隔離する措置をとるとしています。

香港ではこれまでに42人の感染者が確認されていて、地域内での感染拡大が懸念されています。2003年に香港で299人が死亡したSARSでは、大型マンションで感染が広がって多数の死者が出たこともあり、市民の間では集合住宅での感染拡大に対する不安が高まっています。