シリアとトルコ 攻撃の応酬続く 本格的な戦闘への懸念強まる

シリアとトルコ 攻撃の応酬続く 本格的な戦闘への懸念強まる
内戦が続くシリアでは今月に入って以降、シリア軍とトルコ軍による攻撃の応酬が続いていて、両国による本格的な戦闘への懸念が強まっています。シリアのアサド政権は北西部のイドリブ県に軍の地上部隊を展開し、トルコの支援を受けて抵抗を続けている反政府勢力への攻勢を強めています。
こうした中、トルコ国防省は10日、イドリブ県に展開するトルコ軍がシリア軍から攻撃を受け、兵士5人が死亡したことを明らかにし、大規模な反撃を行っていると発表しました。

現場近くに住む活動家の男性は、NHKの取材に対し「砲撃が行われた直後、トルコ軍の兵士たちが国境に向けて負傷者を搬送していった」と話していました。

トルコ軍は今月3日にも、シリア軍による砲撃で兵士ら8人が死亡したことを受けて反撃を行っています。

トルコ政府はロシアの支援を受けるシリア軍との大規模な交戦を回避しようと、アサド政権に対して今月中に軍を退却させるよう警告するとともに、事態の沈静化を目指してロシア側と協議を行っていました。

しかし、攻撃の応酬は今後、激しさを増すおそれもあり、トルコとシリアの正規軍どうしによる本格的な戦闘への懸念が強まっています。