クルーズ船 約3600人 ウイルス検査体制の整備 課題に

クルーズ船 約3600人 ウイルス検査体制の整備 課題に
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新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船のおよそ3600人の乗客と乗員について、政府は基本的に全員を対象にしたウイルス検査の実施を検討していますが、検査体制を整備できるかが課題となっています。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、10日、新たに65人の感染が確認され、感染が確認された乗客乗員は合わせて135人に上っています。

残るおよそ3600人について、政府は、原則として今月5日から14日間は船内にとどまってもらう方針に変わりはないとしています。

こうした中、加藤厚生労働大臣は、国内での感染拡大を防ぐため、船にとどまる一部の乗員以外は全員を対象にしたウイルス検査の実施を検討する考えを示しました。

厚生労働省は各地の地方衛生研究所や民間の検査会社にも協力を依頼し、必要な機器や試薬をそろえるなど、1日で処理できる能力を増強することにしています。

ただ、国内のほかの場所で新たに感染の疑いが出た場合などに備え、一定の余裕を確保しておく必要もあり、検査体制をどこまで整備できるかが課題となっています。