チャーター機で帰国の大学生「陰性も…周りがどう感じるか」

チャーター機で帰国の大学生「陰性も…周りがどう感じるか」
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、中国 湖北省の武漢から先週チャーター機で帰国した山口県の大学生がNHKの電話取材に応じました。
中国の湖北省武漢に留学していた山口県の女子大学生2人は今月7日、ほかの日本人や中国籍の配偶者などとともに、チャーター機の第4便で帰国しました。

2人は経過観察のため、埼玉県和光市の国の施設に滞在していて、このうちの1人が10日午前、NHKの電話取材に応じました。

この中で大学生は、2人とも1回目のウイルス検査の結果が陰性だったと説明し、「症状がなくても感染している場合もあるので、結果にひとまず安心した」と話していました。

陰性の結果が出ると、個室から出て共用の給湯室が使えるようになり、給湯室で出会ったほかの帰国者たちと短い時間ことばを交わしたということです。

大学生は「給湯室には温かいお茶やインスタントコーヒーなどが置かれ、3、4人と『自由がきかない中でありがたいね』と話をした。みんな表情は明るかった」と話していました。

2人はWHO=世界保健機関が示したウイルスの潜伏期間に合わせて、最長で12.5日を経たあと2回目のウイルス検査を受け、変わらず陰性であれば、今月下旬には施設を出られる見通しだということです。

一方、施設を出たあとのことについて、大学生は「陰性でも、周囲の人から『結果を信じられるのか』という声が上がると思うので、自由に外出していいのだろうか、周りの人がどのように感じるのだろうか、という気持ちは少なからずある」と不安をにじませていました。