クルーズ船 残る3600人余の下船者の検査検討 加藤厚労相

クルーズ船 残る3600人余の下船者の検査検討 加藤厚労相
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船をめぐり、加藤厚生労働大臣は国内での感染拡大を防ぐため、船内に残る3600人余りの乗客と乗員について、下船する人を対象にウイルス検査を行うことも検討していく考えを示しました。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では9日夜、新たに6人の感染が確認され、横浜港沖に停泊して以降、70人の感染が確認されています。

加藤厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で、残る3600人余りの乗客乗員について、健康状態を確認するため、原則として今月5日からの14日間は、客室などで待機してもらう方針に変わりはないという考えを示しました。

そのうえで、「これだけ船内でいろいろな感染もある。船を出るときにもう一度チェックすべきという声も受け止めながら、検査する場合の対応や、できるかできないか、詳細な検討をしている」と述べ、下船する人を対象にウイルス検査を行うことも検討していく考えを示しました。

一方で、加藤大臣は「何人に検査をするのか、どのくらいの検査能力があり、どのくらい日数がかかるのか、いま検討している。できるのであればやりたいが、今の段階で『できる』と断言できる状況ではない」と述べました。

また「下船時に検査するなら、結果を待ってから下船することになる」と述べ、ウイルス検査を行う場合、船内で待機する期間がさらに延びる可能性を示しました。