WHOシニアアドバイザー「封じ込めはこの数週間が鍵」

WHOシニアアドバイザー「封じ込めはこの数週間が鍵」
感染が広がる新型コロナウイルスについて、WHO=世界保健機関でシニアアドバイザーを務める進藤奈邦子さんは、湖北省武漢で街が事実上封鎖されていることで感染の拡大が防げているとして、今後、感染を封じ込められるかはこの数週間が鍵だという考えを示しました。
WHOで感染リスク管理部のシニアアドバイザーを務める進藤奈邦子さんは9日、スイスのジュネーブにある本部でNHKのインタビューに応じました。

この中で進藤さんは、ウイルスの感染源について、「去年11月ごろに人間界に入ってきたらしいということは分かっているが、どのような動物から入ってきたのかは今のところ分かっていない」と述べました。

そのうえで「呼吸器感染症のワクチンははしかや日本脳炎と違い、完全に病気を予防するものを作ることは非常に難しく、世界の知恵を集めて対応しなければならない」と述べ、今月11日からジュネーブで開かれる緊急会合で世界の専門家が集まって議論することに期待を示しました。

また、最も状況が深刻な湖北省武漢で街が事実上封鎖されていることについて、「武漢での囲い込みによって、中国国外での発症例が減っていて効果はこの先もある程度は期待できる」と指摘したものの、今後、武漢以外の場所で感染が拡大する可能性は排除できず、感染を押さえ込めるかはこの数週間の対応が鍵だという考えを示しました。

このほか、中国当局の対応について、2003年に流行した新型肺炎「SARS」が流行した際には医療従事者や病院内での感染が数多く報告されたものの、今回は医療現場での感染の制御が徹底されているとの見方を示しました。