新型ウイルス 治療の医師「強いけん怠感が特徴」

新型ウイルス 治療の医師「強いけん怠感が特徴」
新型コロナウイルスに感染した患者の症状などについて、医療関係者を対象にしたセミナーが開かれ、実際に3人の患者の治療を行った医師が「強いけん怠感が特徴だ」などと説明しました。
このセミナーは、日本感染症学会と日本環境感染学会が開いたもので、都内の大学の講堂には医者などおよそ200人が集まりました。

この中で、今月1日までに感染が確認された男女3人の治療を行った国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長が、詳しい症状などを説明しました。
その中で、30代の女性は、最初に診察を受けた際には症状がけん怠感やのどの痛みなどに限られていたため、新型コロナウイルスに感染した可能性は低いと判断されて検査は行われなかったが、1週間後に肺炎の症状がでて検査が行われ、感染が確認されたと語りました。

また、中国・武漢から帰国して感染が確認された54歳の男性は、鼻水やのどの痛みがでたあと、少なくとも6日間は発熱やけん怠感が続いたが、肺炎の症状はなかったということです。

そして大曲センター長は、症例数が限られているため断定的なことは言えないとしながらも、かぜのような症状が1週間ほど続き、強いけん怠感が特徴だとしたうえで、高齢者が感染した場合の症状はわからず、重症化するおそれもあるため、治療方法の検討が必要だと語りました。