新型ウイルス感染拡大 トヨタ 中国の工場 操業再開を先送り

新型ウイルス感染拡大 トヨタ 中国の工場 操業再開を先送り
新型のコロナウイルスの感染拡大が続いていることから、「トヨタ自動車」は、今月10日以降に予定していた中国にある工場の操業再開を今月17日以降に先送りすることを決めました。当初の計画よりおよそ2週間、操業の再開が遅れ生産の停止が長期化することになります。
トヨタは中国で天津、広州、成都、長春の4つの都市で、現地メーカーと合弁で完成車を生産していますが、新型のコロナウイルスの感染拡大で春節明けの今月4日までに再開する予定だった操業を今月10日以降に延期していました。

しかし、感染拡大が続いていることから、中国にあるこれらの工場の操業再開を今月17日以降にさらに先送りすることを決めました。

これにより工場の操業再開は、当初の計画よりおよそ2週間遅れることになり、生産の停止が長期化することになります。

操業再開の見通しについては、感染拡大の状況や現地の地方政府の方針などを踏まえ判断するとしています。

トヨタは去年、世界最大の自動車市場・中国で初めて日本市場を上回る162万台余りを販売し、ことしはさらに生産や販売を増やす計画でした。

しかし、生産の停止の長期化で、今後の業績や部品メーカーの生産などにも影響を及ぼすのではないかという懸念が一層強まっています。