エイズ発症抑える薬で改善せずインフル治療薬投与 タイ保健省

エイズ発症抑える薬で改善せずインフル治療薬投与 タイ保健省
新型のコロナウイルスに感染した患者が短期間で容体が改善したことについて、タイの保健省の幹部はエイズの発症を抑える薬を投与しただけでは症状が改善しなかったことから、インフルエンザの治療薬を追加で投与したことを明らかにしました。ただ、これらの薬が効果があるとは断定できないとしています。
タイ保健省は先月、タイを旅行で訪れた70代の中国人女性が新型のコロナウイルスに感染していることが分かり、女性にエイズの発症を抑える薬とインフルエンザの治療薬を投与したところ、48時間以内に呼吸器系からコロナウイルスが検出されなくなったと発表しています。

タイ保健省の幹部は6日、NHKの取材に応じ、薬を組み合わせて投与した理由について「エイズの発症を抑える薬は、中国で使われているという情報などがあり投与した。だが、その薬だけでは症状が改善しなかったため、MERSなどで使われたことがあったというインフルエンザの治療薬をさらに投与した。患者は生死の瀬戸際にあり、医師が投与を決断した」と説明しました。

ただ、新型のコロナウイルスのメカニズムはまだ分かっておらず、これらの薬が効果があるとは断定できないとしていて、「各国でさまざまな治療が行われている。連絡を取り合いながら治療を進めていきたい」と述べ、各国と情報を共有しながら治療の在り方を探っていく姿勢を示しました。