香港発のクルーズ船 入港認めず香港に戻るよう要請へ 政府

香港発のクルーズ船 入港認めず香港に戻るよう要請へ 政府
新型コロナウイルスへの感染の疑いがある乗客を乗せて、日本への入港を予定している香港発のクルーズ船について、政府は乗船する外国人の入国を拒否するとともに、入港そのものも認めず、香港に戻るよう要請する考えです。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、横浜港に停泊しているクルーズ船とは別に、香港発のクルーズ船「ウエステルダム」が感染の疑いがある乗客を乗せて近く、日本への入港を予定していることが明らかになりました。

政府関係者によりますと、「ウエステルダム」は香港発着のクルーズ船で、今月1日に香港を出発しましたが、台湾などで入港を拒否され、沖縄への入港を認めるよう日本側に求めてきたということです。

これを受け、政府は6日夜、出入国管理法に基づき、特段の事情がないかぎり、乗船する外国人の入国を拒否する方針を決めました。

また、日本人の乗客は数人にとどまるとの情報なども踏まえ、クルーズ船の入港そのものも認めず、香港に戻るよう要請する考えです。そしてクルーズ船が香港に戻ったあと、日本人の乗客の帰国に向けた支援を検討することにしています。

一方、国会では7日も衆議院予算委員会で新型コロナウイルスへの対応などをめぐって論戦が続き、来週12日には安倍総理大臣らに出席を求めて、集中審議が行われます。

与党側は新型コロナウイルスの感染拡大による景気への影響を抑えるためにも、新年度予算案の年度内成立を図りたい考えです。

野党側は「桜を見る会」をめぐって、公文書管理を担当する北村地方創生担当大臣の答弁が不十分だなどとして引き続き追及する方針です。