新型肺炎 チャーター機第4便 羽田を出発 武漢着はあす未明

新型肺炎 チャーター機第4便 羽田を出発 武漢着はあす未明
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新型のコロナウイルスの感染拡大で、中国の湖北省から希望者を帰国させるためのチャーター機の第4便が6日午後8時半ごろ、羽田空港を飛び立ちました。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、政府は、中国の湖北省に滞在する日本人の帰国を支援するため、これまでに3便のチャーター機を派遣し、合わせて565人が帰国しています。

6日夜は、そのチャーター機の第4便が午後8時半ごろ、湖北省の武漢に向けて羽田空港を飛び立ちました。

第4便には、これまでと同様、医療チームなど政府の関係者が乗り込み、マスクや消毒液などの支援物資のほか、武漢から羽田への戻りの便で客室乗務員が着用する防護服も積み込まれたということです。

第4便は、日本時間の7日午前1時ごろ、武漢の空港に到着し、帰国希望者らを乗せて、7日午前中に羽田空港に戻る見込みです。

日本人130人余りのほか、日本人の配偶者など中国籍の60人程度も、人道的観点から搭乗させるため、中国側と最終調整を進めていて、搭乗者は合わせて200人程度になる見通しです。

留学中の大学生2人 チャーター機搭乗のため空港に

新型コロナウイルスの感染の状況が深刻な中国 湖北省の武漢にある大学に留学している山口県の大学生2人が、6日夜、日本から派遣されるチャーター機の第4便に乗るため地元政府が手配した車で現地の空港に向かい、6日夕方、到着しました。

2人は体調に問題はなく、このあと症状の確認を受けたあと7日、帰国する予定です。

山口県の大学から中国 武漢の大学へ留学している女子学生2人は、先月下旬から武漢から600キロ余り離れた湖北省の友人の実家を訪れていたところ、感染拡大を防ぐための厳しい移動制限で武漢に戻れなくなっていました。

日本大使館からの働きかけで滞在先の地元政府から移動が認められて、2人は地元政府が手配した車で武漢の空港へ移動し、このうち1人が車中でNHKの電話インタビューに応じました。

女子学生は「道路には『交通管制』と書かれた看板があり、警察官が立っていた。高速道路の入り口で警察官が私たちの名前のリストなどを確認し、封鎖されている高速道路を特別に開けてもらった」と話しました。

学生が車内で撮影した映像では、運転手がマスクをして防護服を着ている様子が確認できます。また、高速道路では郵便の車や物資を積んだとみられるトレーラーなどが時折走っているほかには車はほとんど無く「本当に必要な、最低限許された人たちしか道路を使えていないという印象だ」と話していました。途中、空港まで10キロ余りのところで撮影された写真では、道路が土砂で覆われて通行できなくなっている様子が確認できます。

学生たちは日本大使館の職員と電話で連絡を取りながらう回路を探し、夕方、空港に到着したということです。

2人の学生はいずれも体調に問題はないということです。

日本大使館の職員からは現地時間の深夜11時半に空港のカウンターに集合し、体温の測定など症状が出ていないか確認する見通しだとの説明を受けたということです。

女子学生は「日本の地に降り立つまでは本当に気が抜けません」と話していました。