日赤「宇崎ちゃん」献血キャンペーン 謝礼品変更し第2弾開始

日赤「宇崎ちゃん」献血キャンペーン 謝礼品変更し第2弾開始
去年、日本赤十字社が胸の大きな女性の漫画キャラクターのポスターなどを作成して献血を募ったことに対し「過度に性的だ」といった批判が寄せられたことを受け、日本赤十字社は広告のガイドラインを策定したうえで、同じキャラクターを用いた新たなデザインの謝礼品を作り、今月から第2弾のキャンペーンを始めました。専門家は「広告が炎上すると、ただ謝罪して取り下げるケースが多かった中で、今回、批判を受け違う形を提示してきたことは問題解決の糸口となるのでは」と話しています。
日本赤十字社は去年10月、若い世代へ献血を募るために漫画「宇崎ちゃんは遊びたい!」の主人公の女性「宇崎ちゃん」をデザインしたポスターや協力者に配るクリアファイルを作成してキャンペーンを行いました。

ところが、ポスターなどに対してはSNS上で「大きな胸が強調され過度に性的だ」「環境型セクハラだ」といった批判の声があがった一方、「問題ない」「表現の自由を侵害する」という意見が寄せられ、論争が巻き起こりました。

これを受け日本赤十字社では、公的機関にふさわしい広告表現のガイドラインを策定したうえで、同じキャラクターを用いた新たなクリアファイルを作成し第2弾のキャンペーンを今月から始めました。
クリアファイルには、男子大学生が宇崎ちゃんに付き添われて初めて献血を行う様子が漫画として描かれています。

日本赤十字社は、「皆様にいただいた貴重なご意見を真摯(しんし)に受け止め、検討しました。献血可能人口が減少し続ける中、さまざまなキャンペーンを通じて若年層に献血への協力を呼びかけたい」としています。

また、漫画の作者は自身のツイッターに「いろいろご意見あるの知ってますが、全部答えてるとキリがないので1つだけ『なぜ赤十字コラボキャンペーンに協力したのか』と言う質問にだけお答えします。僕が阪神・淡路大震災の当時がれきの下から助け出された人間だからです。助けられた恩返しがほんの少しできたらと思っただけ理由はそれだけです」と記しています。

前回、「過度に性的だ」として論争のきっかけとなるツイートをしたアメリカ人男性は「前回と全然違って女性の体を性的に扱う印象がありません。日赤や作者が意見を聞いてくれたようでよかったと思います」と話しています。

また、SNS上では「問題がうまく解消され、多くの人が納得のいくデザインに仕上がっている」などと評価する投稿があった一方で、「キャラクターの胸がしぼんだわけでもなく一枚の絵からマンガ形式になっただけ」「よくなったって意味わからない」という意見も見られました。
メディア文化論が専門の大妻女子大学の田中東子教授は「今回は、献血がテーマになっていて広告としてわかりやすくなっています。女性キャラクターの胸は変わらず大きいままですが大きいのが悪いのではなくて、強調点をどこに置くかが問題だったということが、より明らかになったのではないでしょうか。また、これまでキャラクターを使用したPRが炎上した際は、自治体や企業がただ謝罪して取り下げるケースが多かった中で、今回、日本赤十字社が批判を受け違う形を提示してきたことは問題解決の糸口となるのでは」と話しています。