クルーズ船に自衛隊員を災害派遣 生活や医療の支援へ

クルーズ船に自衛隊員を災害派遣 生活や医療の支援へ
新型コロナウイルスへの集団感染が確認されたクルーズ船について、防衛省は、長期化する船での生活に備えて自衛隊員を派遣し、乗客などの生活や医療の支援にあたることになりました。

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、これまでに合わせて20人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、厚生労働省は、残る乗客と乗員に、船内にとどまることを求めています。

長期化する船での生活に備えて、防衛省は、6日、クルーズ船に自衛隊員を災害派遣することを決めました。

隊員の規模は、現時点で、数十人程度を想定していて、船内で、乗客への食事の配膳や必要な物資の運搬といった生活支援にあたるということです。

また、船内で乗客や乗員の健康状態のチェックなど医療支援にあたるため、6日中に医官2人を派遣するということです。

これに伴い今後、中国から帰国する人たちの一時的な滞在先として活用できるように準備を進めていた民間のフェリーを、横浜港に接岸して隊員の拠点として使うということです。

災害派遣は、通常、被災した自治体などからの要請を受けて行われますが、今回、防衛省は「新型コロナウイルスの感染拡大防止は、特に緊急を要する」として、要請を待たずに「自主派遣」という形で活動しています。