香港で検疫中のクルーズ船に日本人数人 体調に問題なし

香港で検疫中のクルーズ船に日本人数人 体調に問題なし
香港の港に停泊したまま、新型のコロナウイルスに関する検疫が終わるまで乗客と乗員合わせて3600人の下船を許可しない措置がとられているクルーズ船について、日本人数人が含まれていることがわかりました。現地の日本総領事館によりますと、今のところ日本人の体調に問題はないということです。
香港政府などによりますと、クルーズ船「ワールド・ドリーム」は、今月2日に香港を出発して台湾に向かいましたが、翌日の3日、このクルーズ船が先月行った別のツアーの乗客だった中国人客3人が、新型のコロナウイルスに感染していたことが確認されたため、台湾の高雄への寄港が許可されず、4日香港に戻りました。

香港の衛生当局は、船を港に停泊させたまま、乗客と乗員の合わせて3600人全員の検疫が終わるまで、下船を許可しない措置をとっていて、これまでに乗員33人がせきなどの症状を訴えているということです。

香港の日本総領事館によりますと、乗客や乗員に日本人数人が含まれていることがわかったということで、今のところ日本人の体調に問題はないとしています。

香港当局は検疫作業を急ぐとともに、先月の別のツアーに参加した人たちに専用の窓口に連絡するよう呼びかけています。