香港でも… クルーズ船で乗組員30人以上が体調不良訴える

香港でも… クルーズ船で乗組員30人以上が体調不良訴える
香港では、5日帰港したクルーズ船の乗組員30人以上が体調不良を訴え、この船に先月乗っていた中国人3人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。香港の衛生当局は、クルーズ船の乗客と乗組員全員の検疫が終わるまで上陸を許可しない措置を取っています。
香港政府などによりますと、このクルーズ船は先月19日から24日までの日程で、香港と中国南部の広州を出発してベトナム各地を回るツアーを行いましたが、3日になってツアーに参加していた中国人の乗客3人が新型コロナウイルスに感染していたことが中国当局によって確認されたということです。

その後、このクルーズ船は今月初めに香港を出て、台湾をめぐる別のツアーに出発しましたが、5日までに乗組員30人以上が体調不良を訴え、このうち3人に一時、発熱などの症状が出たということです。

クルーズ船は5日午前、予定を早めて香港に戻りましたが、香港の衛生当局は、乗客1800人と乗組員1800人の合わせておよそ3600人全員の検疫が終わるまで、上陸を許可しない措置を取っています。

香港メディアによりますと、乗客の9割は香港在住の人だということで、外務省によりますと、日本人がこのクルーズ船に乗っているという情報は今のところ入っていないということです。