新型肺炎 帰国者の一時滞在先でフェリーを横須賀基地に 防衛省

新型肺炎 帰国者の一時滞在先でフェリーを横須賀基地に 防衛省
新型のコロナウイルスの感染が広がる中、防衛省は、今後、中国から帰国する人たちの一時的な滞在先として活用できるよう、民間のフェリーを神奈川県の横須賀基地に派遣し、5日、受け入れの準備が行われました。
横須賀基地に派遣されたのは、防衛省が自衛隊の部隊の輸送などのために契約している民間のフェリー「はくおう」(およそ1万7000トン)です。

今後、政府のチャーター機で中国 武漢から帰国する人たちの一時的な滞在先として活用できるように災害派遣され、5日、受け入れに備えて自衛隊員とフェリーの乗組員が船内で打ち合わせを行いました。

防衛省によりますと、94の客室のうち、シャワーやトイレを備えた24の客室に1人ずつ受け入れることを想定していて、今後、滞在先としての活用が要請された場合、帰国した人たちを受け入れるということです。

災害派遣は通常、被災した自治体などからの要請を受けて行われますが、今回、防衛省は、「新型コロナウイルスの感染拡大防止は特に緊急を要する」として、要請を待たずにフェリーを派遣しています。