ホテル滞在の帰国者 8日の再検査で陰性なら帰宅へ 千葉 勝浦

ホテル滞在の帰国者 8日の再検査で陰性なら帰宅へ 千葉 勝浦
中国の湖北省武漢からチャーター機で帰国し、千葉県勝浦市のホテルに滞在している人たちは、今月8日に再度ウイルス検査を行うことになり、検査結果が陰性であれば早ければ翌日にも帰宅する見通しとなりました。
感染が拡大している新型コロナウイルスについて、WHO=世界保健機関が潜伏期間は想定より短いという知見を示したことを受けて、政府は4日、中国 武漢から帰国した人たちの施設での滞在期間を10日間に短縮すると発表しました。

これを受けて、先月29日に中国の湖北省武漢からチャーター機で帰国し、現在、勝浦市のホテルに滞在している170人余りの人たちは、10日が経過する今月8日に再度、ウイルス検査を行うことになりました。

現場で対応に当たる国の担当者によりますと、検査結果が陰性であれば、早ければ翌9日にも帰宅する見通しだということで、その際の交通手段については現在、検討中だということです。

一方、このホテルに一時滞在し、陽性反応が出た2人と相部屋だった2人については、検査の日程を遅らせることも検討しているということです。

こうした方針についてホテルで滞在する人たちからは、早く自宅に帰れるのはうれしいという声のほか、ホテルから出てすぐに家族と接触しても問題はないのかといった質問も出たということです。

内閣官房の山口英樹内閣審議官は「検査結果が出たあと、なるべく皆さんに早く自宅に帰ってもらえるよう準備を進めたい」と話していました。

官房長官「10日間の観察期間後 再度検査」

菅官房長官は、午前の記者会見で、中国 武漢からチャーター機で帰国した人たちの施設での滞在期間について「WHO=世界保健機関などの知見も踏まえつつ、厚生労働省で専門家に諮りながら方針を決めている。すべての人たちにすでにウイルス検査を実施しており、10日間の健康観察期間の最終日に再度検査を実施し、陰性の結果が出た場合には、自宅に帰ってもらう」と述べました。