クルーズ船 複数の人がウイルスに感染 厚労省

クルーズ船 複数の人がウイルスに感染 厚労省
厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスに感染していた香港の男性が乗船し、3日から横浜港沖に停泊しているクルーズ船で、発熱などの症状が見られる人やその濃厚接触者にウイルス検査を実施した結果、複数の人がウイルスに感染していたことが確認されました。

海保の船が横付け

NHKが上空から撮影した映像では、横浜港沖に停泊しているクルーズ船、「ダイヤモンド・プリンセス」のすぐ脇に海上保安庁の船が横付けされているのが確認できます。

クルーズ船の乗降口は開いていて、近くには白い防護服のような服を着ている人の姿も確認できます。海上保安庁の船は症状が見られる人などを搬送するものとみられます。

10人を医療機関に搬送か

横浜市消防局によりますと、5日朝、神奈川県から要請があり、クルーズ船から10人を医療機関に搬送するため、救急車を横浜市内の海上保安庁の横浜海上防災基地に出動させているということです。

横浜海上防災基地では…

新型コロナウイルスへの感染が確認された香港の男性が乗船していたクルーズ船が、横浜港の沖合に停泊を続けるなか近くにある海上保安庁の横浜海上防災基地では、5日朝7時前から、一部の乗客を医療機関に搬送するとみられる救急車などが敷地内に入っていく様子が見られました。

敷地内には救急車4台に加え、消防車両5台と「東京検疫所」と書かれた車両1台も待機していて、防護服のような白い服を着てマスクをつけた職員が車を乗り降りしたり、声を掛けあったりする様子も見られました。

乗客の男性「船内の緊張度が少しずつ高まってきた」

新型コロナウイルスに感染していた香港の男性が乗船していたクルーズ船の乗客の男性によりますと、船内では5日午前6時半ごろ、日本語と英語のアナウンスですべての乗客に客室の中で待機するよう指示があったということです。

指示の理由や待機の期間についてこれまでに説明はないということです。

男性は「船内の緊張度が少しずつ高まってきたように思う」と話していました。