将棋 藤井聡太七段 順位戦の対局に勝ち昇級決める

将棋 藤井聡太七段 順位戦の対局に勝ち昇級決める
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高校生の将棋棋士、藤井聡太七段が、大阪で行われた棋士のランクを決める「順位戦」の対局に勝ち、ここまで9戦全勝として1つ上のクラスへの昇級を決めました。
将棋の藤井聡太七段(17)は、名人を頂点とする棋士のランクを決める「順位戦」で今年度は下から2番目の「C級1組」に在籍し、ここまで8戦全勝で単独首位となっています。

藤井七段は4日、大阪の関西将棋会館で高野秀行六段(47)と対局しました。

対局は、藤井七段が積極的に相手陣に攻め入って次第に優勢な展開に持ち込み、午後10時6分、99手までで高野六段を投了に追い込んで9戦全勝としました。

「C級1組」には現在36人が在籍し、1年間にそれぞれ10局を戦って成績を競い、このうち上位2人が1つ上の「B級2組」に進むことができます。

単独首位を維持した藤井七段は、来月行われる最終局で敗れてもクラス内の上位2人に入ることが確定し、「B級2組」への昇級を決めました。

対局後、藤井七段は、「昇級のかかった一番でしたが、ふだんどおり指そうと思っていました。前期は上がることができなかったので、今期で上がることができてよかったです」と話していました。

また、「B級2組」で師匠の杉本昌隆八段が競争相手となることについては、「今期で追いつけてよかったと思います。来期も昇級を目指して戦いたいと思います」と意気込みを語っていました。

順位戦では驚異の成績

順位戦に参加して3年目の藤井七段は、これまでの通算成績が28勝1敗と一度しか負けておらず、驚異の成績をあげています。

「順位戦」は、上から「A級」「B級1組」「B級2組」「C級1組」「C級2組」の5つのクラスがあり、在籍する棋士は同じクラスの棋士と対局を重ね、昇級の機会は年に一度しかありません。

藤井七段はプロ入りした翌年の平成29年度に「C級2組」で10戦全勝の成績をあげ、この組ではそれまでに5人しかいない「全勝・1期抜け」を果たしました。

「C級1組」に上がった2年目には、順位戦でのデビューからの連勝を最多タイの「18」に伸ばしましたが、次の対局で敗れて最終的には9勝1敗となり、昇級はなりませんでした。

3年目となる今年度も「C級1組」に在籍し、4日で9戦全勝となったことで、順位戦の通算成績は28勝1敗となりました。

順位戦では、トップ棋士10人が総当たり戦を行う「A級」で最も高い成績を収めた棋士が、「名人戦」に出場します。

今回昇級を決めた藤井七段が最短で名人に挑戦できるのは、「B級2組」と「B級1組」をいずれも1年で通過し、「A級」での戦いを初挑戦で制したあとの3年後ということになります。