ウイルス検査 対象外の人から感染確認相次ぐ 対象拡大へ

ウイルス検査 対象外の人から感染確認相次ぐ 対象拡大へ
新型コロナウイルスの検査対象から外れた人から相次いで感染が確認されたことなどから、加藤厚生労働大臣は、検査などの対象とする範囲を拡大する方針を明らかにしました。
これまで厚生労働省は、新型コロナウイルスへの感染の疑いがある人を37度5分以上の発熱かつ肺炎の症状があり、発症からさかのぼって2週間以内に武漢市に渡航歴があるか、発熱と呼吸器症状のある武漢市の人と接触歴がある人と定義し、報告やウイルス検査などの対象としています。

これについて加藤厚生労働大臣は、閣議のあと記者団に対し、検査対象から外れた人から相次いで感染が確認されたことなどを踏まえ、検査などの対象とする範囲を拡大する方針を明らかにしました。

具体的には、症状については37度5分以上の発熱と呼吸器症状があることとし、肺炎の症状を条件から外します。また、渡航歴について湖北省全体に広げたほか、接触歴も湖北省に滞在歴のある人と濃厚接触をした人まで含めます。

一方、現在、最長14日程度としているウイルスの潜伏期間について加藤大臣は「WHO=世界保健機関から『2日から10日』という話も来ているので、どういう形にするか、専門家の話を聞きながら検討している」と述べ、武漢から帰国した人の宿泊施設などでの滞在期間の短縮を検討する考えを示しました。